皆さん、こんにちは。まだまだ、寒い日々が続きます。今日の未明から明日の昼すぎにかけて関東甲信越では大雪になる恐れがあるので、しっかり着込み、暖かくして体調管理に気をつけて下さい。
突然ですが、
今日のブログではあなたにコンサルタントになっていただきます。
もし、あなたが地下鉄会社からコンサルタントとして雇われ
「自動販売機の売り上げをあげてくれ。」と頼まれたらどうしますか?
例えば
- 自動販売機のデザインを目立つように変える
- 様々なバリエーションの飲み物を置く
- アイドルの声が出る
- 駅ごとのご当地ドリンクを作る
- 駅のホームの温度を調節する(ものすごく暑くするなど)
など様々なソリューションがあると思います。
「自動販売機の上に時計を置く」
・・・・?
鋭い方は、これだけでピンときたかもしれません。
実際に、これだけで自動販売機の売上が大きく伸びたのです。
なぜIDEOはこのようなソリューションを考えたのでしょうか?
その答えはIDEOが採用した調査方法の中あります。
IDEOは
「地下鉄のホームに貼り込み、自動販売機を買う人、買わない人の行動をとにかく観察し続ける」ということをしたのです。
これはIDEOが得意とするユーザー行動観察調査です。
すると、面白いことに
- 地下鉄を歩いている人は、電車の待ち時間をみんな気にしている
- 自動販売機で物を買う人も、買う直前に(多分ジュースを飲む合間があるか)時間をチェックしている
などが分かったそうです。
そこで
「ならば、時間をチェックする時計と自動販売機をセットにして置いたら、購買が促進できるのでは?」
という仮説にたどりついたのです。
結果は、大成功。
もし、IDEO以外の一般的なコンサル会社に頼んだとしたら、
猛烈な勢いで販売データの分析と各駅の売り上げのばらつきを調べだすでしょう。
どちらが良いというわけではありませんが、一番の違いは消費者との距離です。
IDEOの場合、消費者にとにかく近づき、企業とのギャップを埋めるのです。
机の上で頭のいい人がじっと考えいるだけでは、ユーザー目線の問題解決を導くことはできません。これ例のように、ユーザー目線の問題解決を手法として取り入れるとよいケースが、まだまだ沢山あるのではないでしょうか?
みなさんも一度、身近にあるもので実践してみたらいかがですか?
それでは、また次回。